僕は20歳だった。それが人の一生でいちばん美しい年齢だなどとだれにも言わせまい。一歩足を踏みはずせば、いっさいが若者をだめにしてしまうのだ。恋愛も思想も家族を失うことも、大人たちの仲間に入ることも。世の中でおのれがどんな役割を果たしているのか知ることは辛いことだ。
ポール・ニザン『アデン・アラビア』篠田浩一郎・訳
こんな書き出しから始まっているポール・ニザンの「アデン・アラビア」。
この書き出しの1文はあまりにも有名。
小説というより哲学書。
現実に疑問を持ち悲観した若者が東洋へ旅立つ。
でもそこで見たものはやはり母国と変わらない現実だった。
この本に出会ったのはまさに20歳。
すごい衝撃でした。
20歳という歳は特別なんだ。
沢山の可能性を秘めながらそれを負うリスクも伴う。
今の自分これからの自分を見つめ直す歳なのかな?
正直この本読みづらい。
言わんとしたことは冒頭の数ページで理解できる。
私は40ページ辺りでリタイア。
読破した人は凄い。
この本について何度か記事を書いたのですが下書きにいれてそのままゴミ箱行きになってしまった。
近頃急に20歳の頃を振り返ってみたくなった次第です。