シェル・シルヴァスタインの絵本。
丸い僕が欠けた部分を探すお話です。
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何かが足りない。
だから楽しくないんだ。
丸い僕は転がりながら歌います。
♬ 僕の欠けた部分を探してる ♬
形が不完全なので速く転がることが出来ません。
速く転がらないから虫とお話したり、お花の匂いを嗅いだりするんだ。
見つけたかけらが小さすぎたり
大きすぎたり
わーい、やっとピッタリの欠片を見つけたぞ!
まん丸くなった僕は勢いよく転がります。
あんまり速く転がりすぎて
虫とお話したり、お花の匂いがかげません。
丸い僕は転がるのを止めました。
そして欠片をそっと置きます。
そしてまた転がりながら歌います。
♬ 僕の欠けた部分を探してる ♬
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出会いと別れを繰り返しやっと出会えた完璧な自分。
でもそれは想像とは違っていた。
元の不完全な自分に戻るシーンはなんだか切ない。
点と線で描かれたシンプルな絵。
でもそこに込められたメッセージは心に残ります。
シェル・シルヴァスタインの絵本の魅力です。
昔 日本語版を持っていました。
今は手元になく 今回原書が欲しくて購入しました。
こちらもシェル・シルヴァスタインの絵本です。