記事の間違いが判明しましたので訂正します。
訂正版は下部にあります。
****** 訂正前 ******
昔、大変忠義な下僕がいました。
彼には夢がありました。
夢に向けて一生懸命に働きました。
ある日、主人は彼に
「お前の夢は何だね?」と尋ねました。
下僕は
「おらの夢は腹いっぱいの麦とろご飯を食う事だ」
と答えました。
日頃の働きぶりに感心した主人は下僕に沢山の麦とろご飯を与えました。
下僕は喜んでお腹いっぱいになるまで麦とろご飯を食べました。
さて、食べ終えた下僕は考えました。
夢を叶えてしまった今、何を目標に働けばよいのか。
下僕は悲しい気持ちになりました。
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昔、教科書に載っていたお話です。
主人が夢を叶えてしまったことが果して下僕にとって良いことだったのか疑問が残ります。
※夢が麦とろご飯であったかどうか、もしかしたら麦とろだったかとろろ芋だったか。でもその類。
うろ覚えお話です。悪しからず。
もし正確なお話をご存じの方コメントください。
この記事過去に書いたかな?
【訂正版】
平安時代前期、関白家(藤原基経)に長く使える五位(ごい・位階の一つで名前は明かされない)が、芋粥を飽きるほど食べてみたがっていることを知った藤原利仁(としひと・下総国などの国史を歴任した平安前期の貴族・従四位下)が、敦賀(つるが・福井県南西部)の屋敷に五位を招き、近所から芋を集めて大量の芋粥を料理してもてなす。五位は大量の芋粥を前に食欲をなくし「もう満腹です」と言うと、みんなが笑ってみんなで食べた。五位は1ヶ月ほど滞在を楽しんだ後、お土産を大量に渡されて帰った。長年同じ所に仕え世間から認められる者には、このような果報を受ける者もいるのである。
芥川は「今昔物語集」のこの説話を題材に、主人公・五位を冴えない役人に変更して、「欲望は達せられないうちに価値があるのであって、達してしまうと幻滅する」という現代的な心理描写を浮き彫りにした「芋粥」を描いたようです。